21_21 DESIGN SIGHT にて2021年12月より開催の企画展「2121年 Futures In-Sight」展にてコンテンツを提供しています。
展覧会名のとおり、今から100年後の世界を想像するための多様な問いとその背景にある視座を集める展覧会です。可能性についてのポジティブな未来でもなく課題意識を持つようなネガティブな未来でもないニュートラルな姿勢をもとに「人間の手作業は100年後にはどのように変化しているのでしょうか?」という問いを立て、「手でつくる時間」という展示コンテンツをデザインしました。背伸びをせずに普段の私の活動から自然に出された問いです。人間の身体性はそんなに変わらないよねであったり、いやいや道具やテクノロジーの進化で飛躍的にできることが発展するでしょうなどと、頭で考えることは簡単ですが、その「手でつくる時間」の時間そのものについて向きあってみるきっかけをと考えました。

 
1分ちょうどの砂時計をストップモーションの技法で手作業でつくり、その制作過程の実時間の映像と、アニメーションとして仕上がった砂時計の映像が、表裏一体となって展示されているコンテンツです。コマ撮りアニメーションで砂を扱うのは意外と難しいのですが、作業工程が少し多いため、制作時間は10時間4分かかっています。展覧会会場の開館時間は10時から19時までの9時間ですので、開館時間内に終わらない映像体験となっています。
 
黙々と集中し、手で作業をしている時間そのものを展示する試みです。
開館している日は、毎日、朝から砂時計の砂を黙々と筆を使って移動させはじめます。おそらくお昼前頃にはもうひとつの道具を使いはじめて作業をしている頃と思います。日暮れには段々と砂が下段に溜まっていっているかと思います。閉館あたりでは、ほとんどの砂を移動させているはずです。そういった時間を展示しています。
展覧会において挿絵のように機能すればと考えています。

CL: 21_21 DESIGN SHIGHT

作品企画・デザイン: Tomohiro Okazaki


展覧会デザイン
展覧会ディレクター: Michiaki Matsushima
会場構成: Takashi Nakahara
グラフィックデザイン: Yuuri Uenishi

会場記録写真
Photo: Masaya Yoshimura