緒方壽人さんの著書「コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ」の装丁を担当しました。
コンヴィヴィアルという概念に呼応するようにデザインしました。人間にとって過剰すぎもせず機能しないほどでもなく、ちょうどよい人とモノとの関係を考察した本です。
表紙のグラフィックはこの本で論じられている「二つの分水嶺」の可視化で、一見パソコンで描画されたかのように見える色面は、アナログに色紙を切り抜き、それを空間に構成して撮影した写真です。このコンヴィヴィアルという概念と向き合うと、デザイナーとしてこれからどのようなデザインをしていけばよいのかについてを考える豊かさに触れる気持ちがあらたに生まれました。

著者 : 緒方壽人
編集 : 村田純一、宮本裕人
写真 : Gottingham
CG制作 : カズ・ヨネダ、橋本健一
発行 : BNN